シャビ、大脳基底核でプレーするサッカー……NHKスペシャルがスゴすぎる
6月8日のNHKスペシャル ミラクルボディー「スペイン代表 “世界最強” の天才脳」がスゴすぎる。
W杯スペイン代表のシャビの脳の働きを解き明かすという、なんという大胆なテーマ。
脳内で、プレー中、どの部分が活発に動いているのか。
日本人選手は前頭葉(ちょうどおでこの部分)。
プレー中に前頭葉が活発に動いているということは、「考えるサッカー」をしているのだという。
具体的に言えば、平面的に状況を見て、どこにパスをすべきか、どのように自分は動くべきか、というふうに考えているのだ。
ところが、プレー中のシャビの脳内で、もっとも活発に動いている部分は大脳基底核。
脳のほぼ中心に位置する場所だ。
つまり将棋の棋士が、脳内でいくつもの盤面が瞬時に思い浮かぶのに似て、瞬時に判断して動いている。
大脳基底核とは、あらゆる経験をファイリングするようにして溜め込んでおく場所。
まるでグーグルが瞬時に検索結果を表示するみたいに、
シャビの大脳基底核は、プレーの場面に応じた最高の判断を瞬時に導きだすのだ。
しかも平面にいながら、上空から俯瞰してピッチを見ているように、選手の動きを見ているのだ。
まさにファンタジスタ!
前回のワールドカップで、スペインを優勝に導いた、
シャビ、そして盟友のイニエスタ。
シャビにとって、今回がラストのワールドカップと言われている。
しかも前回のスペインは、平均身長がW杯参加チーム中一番低かったというのだから恐れ入る。
今年もいよいよ、ワールドカップがやってくる。
眠れない夜が、わくわくする世紀の祭典がやってくる!
こういう角度から脳にスポットを当てるNHKスペシャル。
素直に感動したなんて結論じゃ、つまらないけれど、仕方ない。
素直に感動する番組なんて、ありそうでなかなかない。