与沢翼、最新の【経過報告】について思うこと
突然舞い込んできた与沢翼さんの経過報告
5月5日こどもの日。
日をまたいだ6日、午前1時。
何気なくFacebookのタイムラインを見ていたら与沢さんの【経過報告】が。
僕ならとうに音を上げているであろう極限の状況の中で、こうした報告ができる与沢さんにまずは敬意を表したいと思う。
すでに募集されている与沢塾4期やネオヒルズクラブなどは進めるそうだけれど、グループ会社も整理、事業規模を大幅に縮小し、これまでのオプトインアフィリエイトの主催者を辞めるなど、いままでのやり方から撤退すると表明。
結果的には破産したわけではないし、国税への未納の税金が1億あり、すべて完済するために戦い抜く決意をしているという与沢さん。
徹底した露出戦略で買った不興
彼女も含めた徹底した露出戦略で自らバズを起こして、知名度を上げるという有名戦略で成功してきた与沢さん。恋愛塾まで始まった時にはさすがに驚いた。
マンガ「闇金ウシジマくん」ではフリーエージェントくんという、与沢さんがモデルとなったキャラが登場。一部で物議を醸した。
世間から買った不興や嫉妬も半端ではない。
これが実業の世界なら、こういう露出戦略は、逆に痛手になる。
与沢さんがそこを知らないはずはないけれど、聞けるものなら、ソフト路線で社長が全面に立つという露出戦略をとったソフトバンクの孫さんに、与沢さんをどう思うか聞いてみたい。
痛烈な批判は避けられないかもしれないけれど。
与沢さんは、「秒速」で、ネットで稼ぎ続けてきた。
ダントツで業界トップだった。
彼の教える、洗練されたビジネスモデルの講義は、昨今においては、情報を売るという商材ビジネスで、間違いなくマネタイズの極致ともいうべき手法だった。
それは間違いない。
方法論に全面的に賛意を示すわけはないけれど、学んだことはあまりにも多い。
イノベーションなくして成功なし
パソコンからスマホへ。
デバイスの優位性は、スマホがダントツ。
これからのビジネスは、すでにスマホアプリで雌雄を決する時代が来ている。
社員十数人のアプリ開発会社をFacebookが10億ドルで買収したことで話題となったインスタグラムは、すでにアクティブユーザー数が2億人を超え、日本でも急激にユーザーが増えている。
芸能人や著名人がインスタグラム(フェイスブックの写真・動画版と考えればわかりやすい)での情報発信をはじめていて、日本でも爆発的な広がりを見せ始めている。
最先端とされている与沢さんの集客スキルも常にバージョンアップを求められ、ツール開発も標準となり、高価な商材単価であっても、投資に見合った回収に成功していたのかどうか、いまとなってはわからない。
結論から言えば、稼ぐスキルをもった個人としては図抜けていたけれど、経営者としては失格だということなのだろう。
与沢さん自身が宣言しているとおり、成功も失敗も、これからいままでのすべてを語っていくというコンテンツ配信を待って、今後さらに機会があれば触れたい。
ITの覇権争いを繰り広げるアップルやグーグルをはじめ、ガレージからわずか数人規模で始まったビジネスが世界を動かすまでの影響力をもつ会社になっていったのは、まさにイノベーションの力だ。
ネットビジネスの世界も、イノベーションの波にさらされるのは必然だ。
カード決済会社に騙されたり、社員紹介のFXで元本をほとんど失うなど、本業のネットビジネス事業で失敗したわけではない、という認識が、いまの与沢さんを支えているのだろうか。
一方で、既存ビジネスからの撤退と金儲け路線からの脱却をいいながら、責任として続けなければならないという与沢塾やネオヒルズクラブという、金儲け路線の継続を、矛盾や齟齬なくできるのかどうか。
僕のかぼそい神経では理解できないことも多いけれど、一時代を築いた、破格の、規格外のインフォプレナーが与沢翼という男だ。
肉も削ぎ落とすと言っている。
最小限のコストで税金の完済を果たすまでは、いまの延長上の仕事を続けることにも触れている。
目立ちすぎて潰しにかかってきた勢力の存在もあったのかもしれない。
相変わらず自社サーバーへの攻撃を受け続けていることもアナウンスされている。
講義も日々の更新がままならない、という状況のようだ。
僕はたたでは起きない男だと思う。
観察者として見れば、これほど面白い男は、そうそういない。
だからこそ、世間が瞠目するような、復活劇を見せてほしいとも思のだけれど…
最後に友人が紹介してくれた、ハイアール(三洋の白物家電を買収して世界進出を果たした中国ナンバー1の家電メーカー)のチャン・ルエミンCEOの言葉で締めくくりたい。
「企業の経営手法には寿命があり、いずれ死は避けられない。遅いか早いかだけのことなんです。だとすれば敵に討ち滅ぼされる前に、活力あるうちに自ら死を選び、その後の新たな再生へ向かうことを繰り返すしか競争力を保つ手段はありません」
「進歩を止めるのはほかならぬ我々自身だ」
「人間は誰も、波乱万丈を自らは望みません。ですが、外部環境変化は襲いかかります。対抗するには、過去に構築された仕組みを捨て、一から作り直さなければなりません。それをできるかが、激変する世界で生き残れるかどうかを決めると思います」
「米ゼネラル・前CEOのジャック・ウェルチ氏と話したのですが、『(自ら選んだ後継者について)交代当初はベストだったが、時代が変わった今は分からない」と言っていました。」
「事業継承の本質とは、最も優秀な人材を指名すことでもなければ、いつトップのいすを譲るかという問題でもありません。内部の自発的な力によって、その時に最適なトップを選ぶメカニズムがあるかどうかです。私がこのままずっとハイアールにいるとしても、私がトップにいるとは限らない」
「そうした仕組みが出来上がることが重要なのです」
与沢翼氏【経過報告】(全文引用)
現在負債と債権の額の確定や整理を行っております。
既に販売したサービスや商品の提供に関し、今後の体制を整えております。
弊社に関連するアフィリエイトセンターは、閉鎖を予定しております。
これまでの、ビジネスの中核となっていた手法それ自体から、撤退する方向でおります。
その代わりに、税を中心として今発生している潜在的な負債の全額を支払うべく、これまでと異なる新たな収益源を作る方針で、ゴールデンウィーク明けより全力をかけていきます。
これまでアフィリエイトセンターを使って、インフォプレナーとして商品を大きく売る方式をとって参りましたが、中長期に渡る様々な要素を考慮して、これまでのやり方からは撤退致します。
一度壊し、正しいものを再創造します。
【決定事項】
□オプトインアフィリエイト広告を主催することから撤退し、価値に立脚した口コミのみを原動力とすること。つまり、広告宣伝費ゼロ、一切の支出を広告に投じないことを決めさせていただきました。
□会社にかかるコストを最小限まで削減すること
□グループ会社の切り離しや売却、再編を進めます。
□私個人の知識、経験、アイディアのみで収益を上げること、私自身をメディアとして強固に再構築し、定時定量のコンテンツ配信を行っていきます。
□少額の課金を第一とすること
□大きな売上は見込めませんが、堅実で確かな成長を目指します。
□有料メルマガ、有料チャンネル、YOUTUBE収益パートナー、グーグルアドセンス、アフィリエイトを行っていきます。
□住宅を借りず、人的交際を極端に減らし、個人にかかるコストをゼロに近づけ、無駄なものを捨て去り、お金とともに膨張したこの体型も、この度、破壊します。
□仕事に心血を注ぎ、一日16時間を労働に捧げます。
□再建に至るまで一切の旅行や休暇などを取りません。
【未決定事項】
負債返済後、どの事業分野に行くか
残りの人生を一つの分野に集中させ私利私欲を捨て去り、どこかの分野に残り40年の余生を捧げるつもりでいますが、その分野が、未だ決まっておりません。
【失敗の原因】
時間を経て、今回の失敗の原因が、自分の中でわかってきました。
ドキュメントにまとめています。
とてつもない数の悪かった点、そして、良かった点も少数ながらあります。
追って一つずつコンテンツ公開していくつもりです。
【対応】
全てのステークホルダーの皆さまに、ご納得いただける終着点まで対応致します。
こちらから全てご連絡を入れさせていただきます。
ですが、時間的に遅れが生じてしまう方が出てしまうことも予想されますが、順次全てのお客様、お取引先様に対応していきます。
私からは以上のお約束を公言して、5月中に、抜本的な状況の改善を図る予定です。
私の身一つと、現状4分の1程度になった組織とで対応して参りますので、お願い申し上げます。
これだけ認知されている以上、逃げることは不可能ですので、私は逃げません。
アメブロだけで1日680万を超えるアクセスになってしまいました。ですが、反省期間ですので、現状、マネタイズは1円も、また、リスト取りについても1リストも取得しておりません。
様々な憶測や事実と異なる噂も飛び交っておりますが、真実も一つずつお話していきます。嘘を書くメディアもわかりました。
会社内では、盗難や横領、不正も実際に起こってしまいました。セールスエンジンの社長を5月2日一時確保しましたが、その状況についても、いずれお伝え致します。5月7日に税務局と打ち合わせ、5月8日に投資元本損失の件で、投資先と打ち合わせがあります。現状は問題が山積みです。
最善の誠意と建設的で前向きな行動によって現状を打開します。
小さな衝撃が大きな衝撃となるという、バタフライ効果だけを信じています。
良いことを小さく積み上げ、それが大きな波及効果となって、現状を真逆に逆転したいです。これからこの2年半を全て吐露します。
全ては私のあり方一つであり、そして、私が一心不乱に正しい方向で行動することでのみ打開できるんだということを理解しているのは、他ならず私自身です。
全力投球、一心不乱、一所懸命、万事対応で、前進します。
それだけ、今日はお伝えさせていただきました。
与沢 翼
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